GitHub を用いたシンプルなチーム開発

チーム開発を行う上で,ソースコードの管理・共有は非常に重要である.

手動での管理は非常に煩雑となるため,GitHub を用いて各メンバーが書いたソースコードを管理するのがオススメである.

本項では,最もシンプルな複数人での開発方法を紹介する.

開発の流れ

  1. 【事前準備】リポジトリの作成.
  2. 【事前準備】共同開発アカウントの追加.
  3. 【事前準備】ソースコードの push(リーダー).
  4. 【事前準備】ソースコードのダウンロード(リーダー以外).
  5. 【実装時】作業内容を push(全員).
  6. 【実装時】最新のコードを手元に反映(全員).

事前準備の流れ

複数人で開発する場合には事前準備が必要.

リポジトリの作成.

リーダーは GitHub 上にプロダクト用のリポジトリを作成する.個人開発の場合と特に変わりなし.

共同開発アカウントの追加.

作成したリポジトリを全員で利用できるよう,リポジトリに他のメンバーのアカウントを追加する.

GitHub のリポジトリのページから,「Settings」→「Manage access」→「Add people」の順にクリックする.

add-collaborators

検索ボックスにチームメンバーのアカウント名を入力すると候補がでてくるので追加する.

search-collaborators

ソースコードの push(リーダー).

リーダーは GitHub 上のリポジトリにソースコードを push する.個人開発の場合と同様.

※何らかのソースコードがあれば良いので,空の HTML ファイルのみでも問題ない.

ソースコードのダウンロード(リーダー以外).

他のメンバーは GitHub 上のソースコードを clone して手元にダウンロードする.

リポジトリのページから URL を確認し,git cloneコマンドでソースコードをダウンロードする.

git-clone

$ git clone git@github.com:taroosg/fantastic-web-app.git

実装時の流れ

実装時は以下 2 つの手順の繰り返しとなる.

作業内容を push(全員).

各メンバーはそれぞれ開発を進め,ある程度作業が完了したら addcommit して push する.

手順は個人開発と同様.

💡Point

push する前には pull して最新のコードを手元に反映させておく!

push したら必ずチームメンバーに伝達する!

最新のコードを手元に反映(全員).

「 push した以外のメンバー」は push されたコードを手元に反映させるため, pull する.

$ git pull origin main

コマンドを実行したら,

💡Point

誰かが push したら早めに pull して自分のコードに反映させておく.

進める上でのポイント

常に「GitHub 上のコード」が最新になるようにする.

  • GitHub から pull すれば手元のコードを最新の状態にできるように!
  • push する前には pull して最新の状態を反映させる!

同じファイルは複数人で弄らない.

  • 同じファイルを弄るとどれが最新版なのかわからなくなる.
  • ↑ の状態で push や pull すると「コンフリクト」が発生する.

人間同士でコミュニケーションを密にする.

  • push したら伝える,pull したら伝える,などなど.
  • 他の人担当のファイルは勝手に弄らず,修正依頼を投げたほうが無難.